Ki-67とは？
（用語説明）

Ki-67は、「がん細胞の増殖力（増殖スピード）」を示す指標です。細胞が分裂する時に出てくるタンパク質であり、その割合を計測して評価した値です。Ki-67の値が高い場合はがんの進行が速いことを示し、悪性度が高く再発しやすいと言われています。一般的にKi-67が20～30%以上である場合「高値」と言われていますが、まだ世界的な基準は定められていません。

Ki-67の値は、抗がん剤療法を使用する時の判断材料のひとつとなります。

Ki-67は、「ホルモン受容体の有無」と「HER2タンパクの過剰発現の有無」とともに、乳がんのサブタイプを判定する時に用いられる指標のひとつです。乳がん治療時には、これら3つの組み合わせによって分類されるサブタイプに基づき、ホルモン療法（内分泌療法）や抗がん剤療法（化学療法）、分子標的療法（抗HER2療法）などから必要な薬物療法を選択していきます。

関連用語：サブタイプ , ホルモン受容体 , HER2