細胞診とは?
(用語説明)更新
読み:さいぼうしん , サイボウシン
細胞診とは?
細胞診は、しこりなどの乳房の病変部に採血で使う程度の細い針を刺し、その部分の細胞を採取しておこなう検査です。採取した細胞は、特殊な染色を施して顕微鏡で観察します。採取された細胞から「がん細胞か否か」など、病変が何であるのかを診断していきます。
麻酔はかけないため、針を刺すときに痛みがありますが、患者さんの身体への負担は比較的小さく、簡便に行うことができる検査です。ただし、この検査によって得られる情報量は限られるため、確定診断に至らないことがあります。そのため、細胞診だけで最終診断とせずに、推定診断としておこなわれるようになってきています。細胞診の結果は「判定不能」「正常あるいは良性」「鑑別困難」「悪性疑い」「悪性」の5つに分類されます。仮に検査の結果が、「鑑別困難」「悪性疑い」「悪性」であった場合には、一般的に組織診に進みます。
細胞診には、細い針を刺し、吸引した細胞を調べる穿刺吸引細胞診や、乳頭から出ている分泌液を採取して調べる分泌液細胞診、乳頭びらんから細胞を採取して調べる捺印細胞診などがあります。
関連用語:組織診
監修:まゆ乳腺クリニック 高木まゆ